転職を成功させる第一歩は、転職する理由と目的を明確にすることである。収入に不満があって年収アップを目指したいのか。現在の環境では難しいスキルアップやキャリア形成を図りたいのか。残業が多い職場を辞めてワークライフバランスの取れた生活を手に入れたいのか。そして、それが転職により解決・改善される問題なのかを客観的に考えよう。例えば、転職先の年収や残業時間は数字で確認できるため、求人内容を確認すれば目的を達成できる可能性が高い。一方、転職理由が人間関係の場合、転職先の職場環境次第では解決できない可能性もある。リスクを取ってでも転職に踏み切るべきか、しっかりと考えることが大切だ。
転職の意志が固まったら、次は手段の検討する。ハローワークの求人は、決められた形式で労働条件が明示してあり安心度が高い。また、インターネットによる求人サイトは、手軽に検索ができて多くの情報を得られるため効率的である。しかし、ここ最近ではハローワークやネット上では見ることができない非公開求人が増えており、そういった情報を得るには人材紹介会社を利用すると良い。人材紹介会社の利用には登録が必要だが、コンサルタントの支援があり、メリットは大きい。このように、複数の手段を使って情報収集をすることが大切である。
そして最後、転職したい会社を選ぶ場合、その会社が求めているのはどんな人材かよく考えよう。即戦力を欲しがっている会社に対して、単に自分のスキルアップやキャリア形成を訴えてもニーズに合わないかもしれない。自分が転職して得たいものと、会社側が得たいもの、そのマッチングが重要なポイントであることをくれぐれも忘れないようにしよう。